スーパーの精肉部門って「きつい」って聞くけど実際どうなの?
朝は早いし、冬は寒くて楽な仕事ではないのは事実だよ…
スーパーの精肉部門って求人でよくみかけるけど、どんな仕事をしているのかわからないですよね。
一見シンプルな仕事に見えますが、実は多くの知識や技術が求められる仕事です。また、衛生管理にも気を使う必要があり、安心して食べられる商品を提供することも大切です。
そこで今回この記事では、スーパーの精肉部門での仕事内容や、必要なスキルについて現役のスーパーの精肉部門の主任が詳しく解説します。
スーパーの精肉部門で働くことを考えている人にとって参考になる情報が盛りだくさん。この記事を読めば、スーパーの精肉部門で働くイメージができ、働き始めてから「思っていたのと違う」なんていうことにはなりません。
ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
- パートやアルバイトの精肉部門での仕事内容
- 肉は切ったりするのか
- 肉の匂いは臭くないか
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スーパーの精肉部門の社員・パートの仕事内容を解説
ここでは精肉部門の主な仕事内容を紹介します。
加工
精肉部門のメインの仕事内容となります。包丁やスライサーを使って加工するものからトレーに置くだけの簡単なものまで様々な商品があります。
普段料理をあまりしない僕でもできるかな…
大丈夫!慣れれば誰でもできる作業だよ。
包丁やスライサーを使った加工は初めは難しく感じるかもしれませんが慣れれば誰でもできる作業です。もちろん「綺麗に加工する」ためにはかなりの練習が必要ですが、売り場に出せるレベルには1ヶ月ほど練習すれば到達できます。
また、働き始めはトレーに置くだけの簡単な商品や、混ぜるだけで完成する味付け商品から担当することになりますので心配は不要です。
値段付け
加工した商品は値段を付けて初めて売り場に出すことができます。
トレーをラップで巻いて値段を張りつけてるなんて大変そう…
オートパッカーという機械があるから商品を機械に入れるだけで値段付けは完了するよ!
品番という商品ごとに割り振られた番号を入力し、値段などを設定し商品を機械に入れると自動で包装と値段付けをしてくれる便利な機械です。
朝は大量の加工した商品を機械に入れる必要があるので大変です。また、商品名や値段を間違えると大変なので注意が必要。
品出し
値段を付けられた商品は売り場に並べないと売ることはできません。
値段を付けた商品やセンターから送られてきた商品を陳列するのも精肉部門のお仕事。始めは商品を出す場所がわからなくて苦戦すると思いますが、何度も出しているうちに出す場所を覚えてきます。
発注
商品は当たり前ですが発注しないとお店にはきません。発注業務は主に社員の方が行うことが多いですが、トレーやハムの発注などはパートさんでもおこなうことがあります。
入りたてですぐに任されることはないので安心してください。
見切り
商品の見切り作業も大切な仕事です。
パートさんやアルバイトの方が行うことが多い作業です。シールを貼り間違うと大変なので落ち着いて貼り付ける必要があります。どれだけ見切るかなどは社員の方が指示してくれることが多いです。
精肉部門の1日の流れを紹介
まずは私の1日の仕事の流れを簡単に紹介していきたいと思います。
6:00 |出勤
お肉屋さんの朝は早いです。
売り出しの日ですと4:00や5:00出社などもあります。
出社したらまず前日の売り上げなどのデータを確認したりします。
6:30〜9:00|加工・売り場作り
多くのスーパーはは9:00開店になりますので9:00までに売り場を完成させる必要があります。
開店まではパートナーさん達と協力して加工・値付け・品出し・POPの取り付けなどの作業を分担して行っていきます。
私の勤めているスーパー(ほとんどのスーパーもそうだと思いますが)では一部の商品をのぞいて、センターで加工された商品が各店舗に納品され、それを売り場に陳列するようになっています。
センターからの納品の商品は年々増えており店舗の負担は減ってきています。
9:00〜11:30|追加加工・品出し・計画業務(発注など)
この時間帯は忙しい日や暇な日でやることはかなり変わってきますが、売り場に商品が無くなれば追加加工をおこなったり、品出しをしたりします。
センター納品の商品で朝出し切れなかった分が出せるようなら、順次出していくというのが大きな流れとなります。
忙しい日はこれの繰り返しと、合間に売り上げの確認をおこない加工数の決定をおこないます。
暇な日はパートナーさんに指示を出し加工などを行なってもらい、合間に計画業務の発注やレイアウト(売り場の設計図)の作成などを行います。
11:30〜13:30|お昼休憩 お昼の納品
この時間帯でお昼休憩にいくことが多いですが
この仕事ではイレギュラーも多いので決まった時間にお昼休憩ということはあまりないです。
忙しすぎるときは社員はお昼休憩に行けなく夕方ごろに休憩ということもあります。
そしてお昼ごろにセンターからの納品第2弾が来ます。
朝の開店からお昼までの分を朝の納品分でまかないお昼の納品分で閉店分までをまかないます。
13:30〜17:00|追加加工・品出し・計画業務(発注など)
この時間帯は朝の作業とほぼ同じ感じになります。
売り場に商品が無くなれば追加加工をおこない品出し、センター納品の商品の出し切れなかった分が出せるようなら順次出していくという流れとなります。そして時間があれば計画業務です。
17:00〜18:00|掃除・見切り作業
そして最後に加工室の掃除となります。
掃除はバイトや掃除専門の方々が私のスーパーではやってくれているので社員がやることはほとんどないです。
一応スライサーなどの掃除は研修で身につけますが。使うのは台風などでで店が早期閉店し掃除の方々が来れないときなどのイレギュラーが発生した時くらいです。
また、売れ残った商品を見切ります。
18:00〜|計画業務・見切り
そしてここからは計画業務などの残っている仕事をこなしていきます。
計画業務には1日単位の明日の商品の発注や1週間単位の発注(月~日の間に発注数量を入力する)や1か月単位のシフト作成など様々な仕事があります。
それぞれの仕事の残り具合をみて「今日は残ってやらないと終わらないな」とか「昨日結構終わらしたし今日は帰るか」などを判断します。
最悪1日単位の仕事(今日やらなければいけない仕事)さえ終われば帰れます。しかし、1週間単位、1か月単位の仕事がかなりあるのでなかなか帰れません。
スーパーの精肉部門の残業時間
スーパーマーケットでは月によって残業時間が変わります。特に年末の12月は大忙し。
クリスマスのチキンからはじまり年末すき焼きなどのごちそうメニューなど精肉部門をはじめ、スーパーマーケットは祭事が目尻推しです。
12月は社員の残業時間が50時間以上になることもあります。
12月の繁忙期以外でも、残業が常態化しているので残業なんか嫌という人にはお勧めできる仕事ではないです。
メリットとしては残業代が多くもらえるというところでしょうか。
しかし家に帰ると20時ということも多く仕事後の自由な時間はあまりありません。
スーパーの精肉部門で求められるスキルを紹介
肉に関する知識や調理方法などの知識
精肉部門で働くにはお肉に関する知識や調理方法が必要不可欠です。
お肉の知識なんてそんなにないよ…
働きながら覚えていけば大丈夫だよ。
私も入社した当時はお肉に関する知識や調理方法などほとんど知らなかったですが、先輩に聞いたり自分で調べたりして知識を付けていきました。
始めは知らなくても大丈夫ですが、少しづつ勉強していく必要があります。
コミュニケーション能力やチームワーク力などのスキル
スーパーの精肉部門では、仕事の多くが自分一人でするのではなくチームでやることが多いです。だから、コミュニケーション能力が必要です。社員ならチームを運営する力も必要となります。
スーパーの精肉部門で働くメリットを紹介
肉に関する知識やスキルがつく
精肉部門で働く1番のメリットは「肉に関する知識やスキルがつく」です。
働きながら得た知識が普段の料理にも生かされるのでとても重宝します。
私自身もお肉に関する知識が豊富になり料理が好きになりました。友人などにお肉を選んであげることもできます。
スーパーの精肉部門で働くデメリットを紹介
土日祝が休みではない
スーパーマーケットは基本的に年中無休。社員ならば土日祝日は忙しくあまり休むことができません。
土日祝日が休みだとお子さんと休みを合わせることができないのでそこは大きなデメリットだと感じます。
逆に平日が休みだとどこも空いているから快適だよ。
コミニュケーションが必要
スーパーの精肉部門の仕事は一人で黙々とやるような仕事が少ないのでどうしてもコミュニケーションが必要です。
一人で黙々と作業をやりたい方には向かない仕事です。
スーパーの精肉部門に関するよくある質問
スーパーマーケットのお肉屋さんの仕事内容まとめ
今回この記事ではスーパーの精肉部門の仕事内容について、具体的な仕事内容や求められるスキルなどを紹介しました。
- スーパーの精肉部門は出勤時間が朝早く大変で長時間労働になりがち
- 加工技術の習得など他の部門に比べて覚えることが多くセンスも必要
- シフト制なので平日が休めたり融通が効く場合もある
- 残業時間が多く残業が当たり前になっている
あまり良いと思えるところはありませんそのなかでも少しは良いと感じるところを紹介します
1.発注が明日や1週間後とかの分なので結果がすぐわかりPDCAのサイクルが早い
→やったことの反映が速くだれることがない
2.販売チャレンジなどのチャレンジしやすい環境
→2・3年目でも何か売りたいものがあれば計画を組んで大量販売でチャレンジできます
3.仕事の配分がある程度自分で決められる、休憩が好きなタイミングでとれる
→早い年数からパートに指示を出す立場になるので段取りを組むのは自分
4.不況に強い
→不況になっても食べなければ生きられない、食品スーパーは強い
5.スーツを着なくてよく、服装が楽で疲れない
→ポロシャツだったり動きやすい制服なので楽、支給されるのでタダ
少しづつ労働環境が良い方向に改革されている感はありますが正直まだまだブラックな環境です
これから環境が良くなることに期待します。
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